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 ずいき祭(瑞饋祭) 北野天満宮  
 祭の始まり
 北野天満宮の「ずいき祭」は、10月1日から5日まで行われる収穫を感謝する秋祭です。ずいき祭と呼ばれるのは、御旅所に飾られる、ずいき芋や赤茄子、栗、柿、稲穂といった、野菜や果物などで造られた「ずいき御輿」に由来します。
 祭の歴史は古く、北野天満宮の氏子たちが室町時代ごろに行っていた、ずいき御輿の行列を中心にした祭が起源だそうです。そして、明治時代になってから応仁の乱により途絶えていた北野天満宮の神幸祭が加わり、現在のような祭の形態になりました。
 祭は、10月1日に神幸祭の行列が北野天満宮より御旅所に渡御、4日に御旅所から北野天満宮への還幸祭が行われます。また、御旅所に据えられていた「ずいき御輿」も4日に氏子区域を練り歩きます。
 神幸祭(10月1日)
    
午後1時、獅子、太鼓、御榊に続いて、巡行路を案内する猿田彦大神が乗る「導山(みちびきやま)」、
本殿前の左近の梅・右近の松にちなんだ「梅鉾」「松鉾」が行列します。
    
 錦蓋・管蓋の後に、八乙女。 
    
第一鳳輦(ほうれん)、葱華輦(そうかれん)、第二鳳輦(ほうれん)が、行列します。
輦(れん)とは、神事などで行幸される神霊や天皇の乗り物のことです。 
鳳輦には、屋形の上に鳳凰が、葱華輦には葱の花の飾りが載っています。
 御旅所(10月1日)
  
 上ノ下立売通西大路西入るにある御旅所では、「ずいき御輿」が奉安されています。かつては、北野の例祭にお供えとして奉げていたた野菜を、慶長の頃から神輿として飾るようなったといいます。江戸時代には八基ほどが各町から出ていましたが、現在では2基のみとなっています。
  
 屋根はずいき芋(里芋の茎〕で葺き、御輿の各部は、すき間もなく野菜や穀物、湯葉、麩などの乾物類で埋めていきます。
御輿の四面には、謡曲や昔話から採った「因幡の白兎」(中央)や「かちかち山」(右)などの造り物が取り付けられます。
    
 左は、屋根に使われるずいき芋(里芋の茎)。四隅の瓔珞(ようらく)は、白ゴマ・九条ネギの種・水菜の種・赤茄子・柚子・五色唐辛子などで埋め尽くす。右の真紅は、千日紅、賀茂なすの鈴で造ります。
 還幸祭(10月4日)
 
 ずいき御輿は御旅所を午後1時に出発して、氏子地域をまわります。花街・上七軒では、舞妓さんも御輿見物。
 
 ずいき御輿は、北野天満宮の東門で神官にお祓いを受けて、御旅所に帰ります。
還幸列の獅子に手をかんでもらい、厄除けしてもらう舞妓さん、上七軒ならではの華やかさです。
 
あでやかさを競うような、八乙女と舞妓さん。還幸祭には御羽車も行列します。
 
行列がすべて還ると、本殿の前では「着後祭」が行われます。
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