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 二十五菩薩お練供養・即成院   
 即成院について
 
 即成院は、真言宗泉涌寺派の寺で、正暦3年(992)に恵心僧都により伏見に建立された光明院を始まりとされます。その後、文禄3年(1594)秀吉の伏見城築城のために、深草大亀谷に移転、明治時代には廃佛毀釈により一時廃寺となりましたが、明治35年泉涌寺総門の現在の地で再興されました。
 境内には那須与一の墓と伝えられる石造宝塔があり、那須与一さんとして親しまれています。本堂には、本尊の阿弥陀如来像を始め二十五菩薩座像が安置されています。
 二十五菩薩お練り供養
 二十五菩薩お練り供養は、毎年10月の第3日曜日に行われます。平安時代に起こった来迎思想では、五色の雲にのった阿弥陀如来が、二十五菩薩を引き連れてきて、浄土へと導いてくれるといいます。その極楽浄土の世界へ導かれる教えを具体化した仏教行事が、二十五菩薩お練り供養です。
 即成院では、本堂を極楽浄土、地蔵堂を現世と見立てて高さ約2m長さ約50mの橋が架けられます。お練では、阿弥陀如来の化身として登場する大地蔵菩薩が、二十五菩薩を先導します。
 本堂(極楽浄土)から地蔵堂(現世)へ来迎し、本堂へ還列します。その後、本堂では来迎和讃に合わせて、観音、勢至、普賢の三菩薩による「仏の舞」が舞われます。まさに、極楽浄土の絵巻物を髣髴させるような行事です。
   
 鐘の音を合図に本堂(極楽浄土)から法要の列が出発します。掛け橋には、五色の雲を表す布が垂れています。
     
大地蔵菩薩                 観世音菩薩             大勢至菩薩
     
   普賢菩薩                     薬王菩薩                  薬上菩薩
      
法自在王菩薩                獅子吼菩薩              陀羅尼菩薩    虚空菩薩
        宝蔵菩薩                 徳蔵菩薩             金蔵菩薩  金剛菩薩  光明菩薩
      山海恵菩薩              月光王菩薩                日照王菩薩    三昧菩薩
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