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 五山の送り火の意味?
 送り火は、太陽が昇る東の大文字から始まります。「大」の字で人形になぞらえられたお精霊さんは、南無妙法蓮華経のお経「妙法」を唱えながら、精霊船「船形」に運ばれ、三途の川を渡ってから再び姿を見せ「左大文字」、最後に西にある鳥居をくぐって冥界に帰られるというわけです。このように考えてみれば、五山の送り火はご先祖様をお送りするという純粋な宗教行事であって、単なる夏のイベントではないことがわかります。
 送り火点火方法はさまざま・・
  
 点火する井桁は、火床に50本本前後の松割りを使って組み上げ、すき間には松葉を埋め込みます。その高さは約1mで、点火後の炎は数メートルにも達します。各山によって井桁の数は違います。鳥居型は松を井桁に組まずに、薪を合わせた松明を点火して燭台に乗せます。
 如意ヶ嶽の大文字では、火が灯される午後8時になると、まず、中心の金尾(かなわ)に点火され、般若心経があげられます。その後、「南の流れよいか」「北の流れよいか」「字頭よいか」「一文字よいか」と、互いに確認し合ってから同時に点火されるのです。火床のつき方が悪いと、その火床を担当した家に災いが起こるといわれ、送り火がいかに厳かで神聖な宗教行事であるということが伺えます。護摩木に名前と病名を書いて火床の割木の上に載せて焚くと、その病が治るという信仰があるほどです。
 また、送り火に使われた薪は魔除けになるとして、翌朝、消炭を求めて大文字山に登る人が多いとか。大文字保存会のある浄土寺村では、送り火の消し炭を奉書紙で包み、水引をかけて玄関の軒下につるす風習があります。


 ■各山の点火の方法・合図は?
 大文字・・・松明を振る。
 妙法・・・・・京都地方簡易保険局屋上からのライトで合図(妙と法を同時に点火するため)
 船型・・・・・西方寺で鳴らす鐘を合図に点火。
 左大文字・・点火法要で護摩木が焚かれ、その火で新火松明、手松明の順に点火。
 鳥居形・・・親火の松明から火を移し、一斉に松明をもって走って点火。
 右・左の大文字は?
右は男、左は女?
 左大文字は江戸中期以降に始められたと伝えられますが、由来は明らかではありません。よく大文字と左大文字はペアで考えられ、右大文字の映し鏡になったのが左大文字、ゆえに左大文字は左側の辺が長いとか、東山は男大文字、北山は女大文字などといわれています。ところが、左大文字保存会によれば、御所から見て向かって左だったために、左大文字となったということです。

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