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名 称:地蔵寺(桂地蔵) (じぞうじ)
住 所:京都市西京区桂春日町9  

 浄土宗の寺、地蔵寺といい、京都六地蔵巡(めぐ)りの霊場である。本尊の地蔵尊は、平安時代の初期に、参議小野篁(おののたかむら)が、一度、息絶えて冥土(めいど)へ往き、生身の地蔵尊を拝してよみがえったのち、一木より刻んだ六体の地蔵菩薩の一つであるといわれている。保元2年(1157)、平清盛によって、都の安泰を祈るため、洛内に通じる六街道の入口の一つに当たるこの桂の地に分祀されたものと伝えられている。この地蔵尊は、一木の最下部をもって刻まれたもので、世に姉井菩薩と呼ばれている。
 地蔵堂の東には、石造薬師如来坐像(鎌倉初期)を安置する薬師堂があり、境内には、石造宝篋印塔(ほうきょういんとう)がある。また、昔、このあたりは、桂の渡しに近く、桂大納言源経信(みなもとのつねのぶ)や、伊勢女(いせじょ)等の歌人の住居があったといわれている。暦応2年(1339)光厳天皇の勅許のより虎関師錬が南禅寺開山無関普門(大明国師)の塔所として建立。慶長7年(1602)細川幽斎が再興した。方丈の襖絵は長谷川等伯の筆で重文。池泉を主にした庭と枯山水と二つの庭園がある。
      
アクセス:阪急「桂」東口下車徒歩約5分
市バス「桂消防署」徒歩約1分
駐車場:無
拝観時間・拝観料:自由参拝
               
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