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貴船祭(貴船神社)
  祭の始まり
 貴船神社は鴨川の水源にあたり、古来より水の神を祀る神社として信仰されています。社伝によると貴船の地名は、玉依姫の乗った黄船が浪花より鴨川を上ってこの地にこられ、水の神・祈雨の神として祀られてから起こったともいわれています。
 貴船祭は、明治以前に旧暦4月1日と11月1日の年2回行われていた御更衣祭(ごこういさい)を起源とし、明治以降は両祭をあわせて6月1日を例祭日として貴船祭と称しおこなわれています。
  
  御輿巡幸
  
 午後1時、本殿に飾られていた神輿は発輿祭を行って、本宮から奥宮まで貴船町内を巡幸します。
  
神輿を担ぐのは貴船・鞍馬の若者のほか、島根県大原郡加茂町や安来市の貴船神社氏子たちです。
  
午後3時、奥宮に着いた神輿は、御旅所に祀られ神官の御祓いを受ける。
  千度詣  
  
 地元の子供たちが「忌み串」を手に「おせんどんどん」と声をかけあいながら船形石の周りを廻り、健やかな成長を祈願します。船形石は、玉依姫が乗ってこられた黄船を人目に触れないように小石で積み囲んだと伝えられています。今でも航海や旅行にその小石を携帯すると航海・旅行安全との信仰があります。
  出雲神楽奉納(物語)
  

 夫婦には8人の娘がいましたが、毎年、ヤマタノオロチがやって来て娘を食べてしまいます。このままでは最後に残った末娘の奇稲田姫(クシナダヒメ)も食べられてしまうので泣いていると、そこにやってきたスサノオは、クシナダヒメを妻としてもらうことを条件に、ヤマタノオロチ退治を請け負います。

  
酒を満たした酒桶を置いて待っていると、ヤマタノオロチがやって来ます。
  
    オロチは8つの頭を酒桶に突っ込んで酒を飲み出します。オロチが酔ってその場で寝てしまうと、スサノオが登場。
     
 スサノオは剣を抜いてオロチを切り刻み、クシナダヒメを伴い出雲の須賀の地へ向かいます。
 奉納するのは島根県加茂町の貴船神社・出雲神楽奉納団。
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